フルーツのような甘さと爽やかなのど越し。想像以上の飲みやすさに、「おいしい!」と思わず声が出ます。それが、船橋市のブランド野菜「船橋にんじん」を使用した、「船橋にんじん100%サラサラにんじんジュース」です。
まいぷれのご当地ギフトでは、こちらの「船橋にんじん100%サラサラにんじんジュース」(720ml)の2本入りを選べます。
まいぷれのご当地ギフトとは…
「ここにしかないこだわりの品を全国に届けたい」そんな想いから生まれたカタログギフト。他の地域では知られていないような魅力あふれる品を厳選しました。地域情報サイトまいぷれ編集部が、余すことなく地域の魅力を詰め込んだ商品カードも特長です。
この人参ジュースを生み出したのは、船橋市三咲地区で80年以上の歴史を持つ勇之焏農園(ゆうのじょうのうえん)の三代目・柳澤孝行(やなぎさわたかゆき)さん。先代が始めた人参栽培を若くして引き継いだのですが、「実は研究者になりたかったんですよね」と笑顔で話します。その情熱が活かされ、人参農家を営みながら、人参ジュースの味や栄養を約10年に渡って研究し続けています。
「どうすればより美味しくて体にいいジュースが作れるのか?」と、探求心を胸に、妥協なきジュースづくりに取り組む柳澤さんにお話を伺いました。
改良を続ける人参ジュース
キーワードは"美味しさ"と"健康"
ごくごくと飲み干したくなる爽やかさと甘さが特長の「船橋にんじん100%サラサラにんじんジュース」。すりおろしたような果肉感の中に、ほのかな酸味を含んだ優しい甘さが広がります。この甘み、実は砂糖を使っていないというのですから驚きです。
甘さのみならず栄養にもこだわりを
「人参も品種によって味の違いがあって、ジュースには特に人参臭さが少ない品種を選んでブレンドしています」と話す柳澤さん。船橋市の地域ブランド「船橋にんじん」には、いくつかの品種があります。収穫の時期により、春夏人参と秋冬人参があり、さらに同じ品種でも常に同じ味で栽培できるわけではありません。だからこそ、使う品種を変化させ、美味しさを追求し続けているのです。
前々年に作った人参ジュースには「紅うらら」「アロマレッド」を、今年のモデルには「オランジェ」「愛紅(あいこう)」「ベーター441」を使用。品種によって栄養素が違うため、複数の品種を使うことで、より栄養価の高いジュースを目指しています。
「人参のβカロテンはビタミンAに変わり、免疫に作用するといわれています。なので、今年のジュースにはβカロテンが通常の1.5倍含まれる品種を使いました」。ジュースを飲んだお客さまから「肌や体調が良くなった気がする」との声をいただいてからは、品種ごとの栄養成分に注目し、甘さだけではなく栄養価にもこだわるようになりました。
ジュース開発のきっかけは、美味しい船橋の人参
人参ジュースの開発をしたいと構想を練り始めたのは、もう10年以上前。全国を見渡すと、地域の特産品で加工品を作って販売していることに気付きます。しかし「船橋の人参を使った加工品が何もなかったんですよ」。船橋の人参は、甘く柔らかくて食べやすいという特徴を持っています。適度な酸味やフルーティーな味わいで、サラダにも適しています。そこで、ジュースにしてはどうかと思い立ちました。地球温暖化により収穫後の日持ちが悪くなっていたことや、SDGsへの意識が高まったことも後押しします。開発を進めているさなかに、別の事業者が開発を始めたことも刺激となり、どこよりも美味しい人参ジュースを作ろうと心に決めました。
子どもの頃の夢と認められた品質
それから10年以上に渡り、こだわりを持ち続けてきた原動力はどこにあるのでしょうか。「お客さまは美味しいものを求めています。それに応えるべく、美味しさや栄養価にこだわりを持ち、試行錯誤を繰り返して追求し続けることが楽しいのです」。小さい頃は研究者になりたかったという柳澤さん。ジュースの開発に取り組むその姿勢は、まさに研究者そのものです。長年苦労して開発したこの人参ジュースは品質を認められ、今では市内の病院でも提供されるようになりました。
「船橋にんじん」がブランドを確立するまで
「船橋にんじん100%サラサラ人参ジュース」に使われているのは、全国で初めて特許庁から地域団体商標(地域ブランド)の認可を受けた「船橋にんじん」です。商標を取るまでには何十年もかかったのだとか。
柳澤さんは高度な栽培技術の確立や、環境保全と食の安心・安全に配慮した取り組み、各地でのPR活動を通して地域ブランドを築いてきました。2005年には千葉県から「ちばエコ農産物」の認証も受けています。
病気をしない健康な人参を作るため、まるで人を育てるように丁寧に栽培されている「船橋にんじん」。丹精込めて栽培された柔らかさ抜群で質の高い人参は、学校給食でも使われているそうです。
人参を通した船橋への貢献 柳澤さんを突き動かすもの
年間を通して人参を栽培し、休む暇もないほどの柳澤さんですが、JAいちかわの理事として船橋にんじんをPRすべく様々な活動にも参加しています。昨年だけでも、農林水産省×千葉ジェッツふなばし×JAいちかわがコラボしたお子さん向けの料理教室や、SDGsイベントなど、地元のイベントに携わっています。2024年2月には地域に根差した取り組みをする特産品として船橋にんじんが採択され、東京ビックサイトで行われた全国の商工会議所が集まる大きなイベント「feel NIPPON春2024」にも登壇しました。
畑のみならず、各所でご活躍の柳澤さん。はじめは大変なことも多かったそうですが、外に出ることでたくさんの人とつながることができ、情報交換やPRをする機会を得ることもでき、楽しくもあると言います。「人参づくり以外の活動はやったことのないことばかりで大変ですが、私が参加できるものには参加してきました。今年得られた経験を、来年やその先に繋げていきたいと思っています」。
完成形に近い味わいを持つ、この人参ジュース。しかし「まだまだ改良したい」と目を輝かせます。「毎年新しいものを出していきたいし、人参ジュースだけではなく、もっと加工品を増やしていきたい。地元のビール醸造所と一緒にビールも作っているし、すでにあるドレッシングの改良やスープ作りにも挑戦したい!」と、終始笑顔でワクワクが止まらない様子です。
「まいぷれのご当地ギフト」を手に取ってくださる方へ
「船橋は田舎過ぎず都会過ぎず、水害も少なく住みやすい街です。仕事では同業者も他業種の方も問わず、交流が多くていいですよね。『まいぷれのご当地ギフト』は新しい取り組みだと思いますし、オール船橋、オール千葉というのも非常に良いと思います。私の人参ジュースは栄養がぎっしり詰まった自慢の品です。皆さんが健康に暮らすために、一端を担えたらいいなと思います」
船橋に生まれた人参の研究者は、トライアンドエラーを楽しんでいます。開発を重ねた先に、どんな人参ジュースや新しい商品が生まれるのか、想像するだけで心が躍ります。
フルーツのように甘くてサラサラした喉越し「船橋にんじん100%サラサラ人参ジュース」
地域団体商標認定のお墨付きブランド「船橋にんじん」を余すことなく使ったジュース。丁寧に裏ごしされた人参の果肉を感じつつ、飲みやすい味に仕上がっています。βカロテン豊富で健康的! 人参農家の柳澤さんが、長年研究を続けた逸品をご堪能ください。