一度食べたら虜! 奈良養鶏園のたまごはあふれる愛情と自慢の船橋野菜でできている【奈良養鶏園|千葉県船橋市】

一度食べたら虜! 奈良養鶏園のたまごはあふれる愛情と自慢の船橋野菜でできている【奈良養鶏園|千葉県船橋市】

船橋市内の閑静な住宅街にある昭和18年(1943年)創業の「奈良養鶏園」。戦時中から養鶏ひと筋80余年、市内に1軒だけ続く家族経営の養鶏場です。まいぷれのご当地ギフトでは「ふなばし地玉子3種セット」が選べます。

まいぷれのご当地ギフトとは…
ここにしかないこだわりの品を全国に届けたい」そんな想いから生まれたカタログギフト。他の地域では知られていないような魅力あふれる品を厳選しました。地域情報サイトまいぷれ編集部が、余すことなく地域の魅力を詰め込んだ商品カードも特長です。

「一度食べたらここのしか食べられない」と評判の濃厚たまごは、国産鶏と希少品種を厳選し、一羽一羽に愛情を込めて育てる鶏たちから産まれます。この美味しいたまごには、止まらない“ニワトリ愛”と地元・船橋への想いがいっぱい。

そのこだわりについて、3代目社長の奈良富士男さんと奥様の育子さんご夫妻に、併設の直売所でお話を伺いました。

 

住宅街のなかの養鶏園

船取県道の信号を西に一本入り、緩いカーブの坂道を上ると、そこは閑静な住宅街。こんなところに養鶏場が?と狭い道を進んでいくと、養鶏園の看板とたまごの自動販売機が現れました。

 「昔は何もなかったんですけどね」と奈良さん。敷地内には直売所用の駐車場があり、平日の夕刻にも関わらず、お客さんがぽつりぽつりとやってきます。

純国産鶏「もみじ」と希少種「アロウカナ(アローカナ)」にこだわる理由

日差しが差し込む開放的な鶏舎の中には約7,000羽の鶏たち。

「古い鶏舎なんですよ」と笑う育子さん。「でもこの開放鶏舎だからこそ、人間も鶏(にわとり)たちと一緒に四季の暑さ寒さの空気を感じながら、餌を調節して、鶏たちも季節に合ったたまごを産んでくれるんです」

古い鶏舎、と謙遜する奈良さんですが、当園は2017年に個人経営の養鶏場として全国初の農場HACCP認証農場に認定。鶏舎には清潔感があり、1羽あたりのケージ面積を平均より広く取ることで、鶏たちものびのびと育ちます。

 

鶏舎で育つ鶏は厳選した2品種。創業時から扱う褐色の純国産種「もみじ」と千葉県が推奨する希少種「アロウカナ(一般的にはアローカナとも表記)」です。

この2つの品種にこだわる理由は?とたずねると「何より味が良くて濃厚なんですよ」と富士男さん。「産卵数や殻の強度など、安定供給のために丈夫なたまごであることはもちろんですが、やっぱり一番は味ですね」

 現在、国内の鶏卵市場における純国産鶏の割合はわずか約6%。純国産種は「もみじ」「さくら」の2品種のみで、私たちがスーパーなどで目にするたまごは、ほとんどが外国産種ということになります。

日本の養鶏家たちによって大切に受け継がれてきた「もみじ」が産むたまごは、美しい褐色卵(赤玉)。日本の風土によく合い、卵殻良好で卵形がよく、卵内容質も優れているとのこと。養鶏園では看板商品「奈良たまご」として販売され、ロングセラーとなっています。また奈良さんは、純国産種の品質に惚れ込み育て続けることで、国内における地産地消、いわゆる食料自給率にも貢献しています。

南米チリ原産の希少種「アロウカナ」を扱うきかっけについては「千葉県(畜産総合研究センター)が力を入れていると知り育ててみようと思った」と富士男さん。「産む数は比較的少なめですが、県産(県が推奨する)鶏はめずらしいし、味がいい。黄身には甘みがあり、まろやかな風味が楽しめますよ」

アロウカナは殻の色が淡いブルーをしていることから「幸せの青い玉子」とも呼ばれているそう。ちなみに、中の色は普通のたまごと同じなのでご安心を!

 

愛情たっぷり手集卵

奈良養鶏園の採卵は手集卵。機械化される鶏舎も多いなか、ご夫妻を含め数名の熟練スタッフで、鶏たちの表情や体調を見ながら、毎日7,000個近いたまごを一つひとつ丁寧に集めています。

手集卵の良いところは、鶏たちを直接、人の目で見て、体調の変化を確認できること。私たち人間と同じように鶏も、体調が悪いと座り込んだり、トサカが倒れたりするのだそう! 集卵時を含め、1日に2回はスタッフが鶏舎を見回り、鶏たちの元気とたまごの美味しさを守っています。

 

フードロス削減! 船橋野菜を救う「船橋たまご」

奈良養鶏園の餌はすべて自家配合。富士男さんが、鶏の体調や季節や気温の変化に合わせ、手作りしています。抗生物質などは一切使用せず、高品質なトウモロコシや大豆、昆布、牧草などを独自に配合しています。

 

2019年に誕生した「船橋たまご」は、鶏たちが小松菜やにんじんなど船橋産の野菜を食べて育つことから名づけられました(品種は「もみじ」)。

きっかけは、養鶏園の直売所に野菜を卸す農家さんに、規格外や売れ残りで廃棄になる野菜があり困っていると聞いたことから。「(廃棄予定の)野菜を鶏たちの餌に使えたら、手助けになるかもしれない」と思い立ちました。

「ただ、餌が完成するまでには2年かかったんですよね」富士男さんは振り返ります。「基本の餌は乾燥したマッシュ(粉状)なので、一番苦労したのは野菜の水分を飛ばす方法でした。それと、ニワトリさんにも食の好みがあって、まず、生野菜のままだと食べないんですよね。乾燥して、葉だけ・茎だけのものをあげてみたり、長いままだと食べないから短くしてみたり…なんて試行錯誤を繰り返して。野菜嫌いの子どもにどう野菜を食べさせようかみたいな(笑)。本当に手探りでした」

野菜を提供する農家さんたちのためにも美味しいたまごを作りたい―。その一心で開発を続け、ついに乾燥飼料化に成功。

船橋野菜を使った餌の開発は、農家さんの手助けになるだけでなく、鶏たちがよりいっそう元気になったり、たまごの出来も良くなったりと、良いいことづくめなのだそう。

 

持ちつ持たれつ80余年 地元で愛される養鶏園であるために

創業以来、地域とのつながりを大切にしてきたという奈良さん。

 2023年7月には、創業80年を機に直売所を物販+カフェスタイルにリニューアル。採れたてのたまごはもちろん、市内農家さんの野菜やお米なども積極的に取り扱っています。ショーケースには、たまごを使ったスイーツも並びます。

「地域の皆さんの理解と協力があってこそ、ここで養鶏をやらせてもらえているという想いが常にあります」と育子さん。「食の楽しみを提供したり、車で遠くへ行かなくても食材の買い物ができたり。少しでも地域に恩返しができたら」と想いを語ります。

また、住宅街の養鶏場ということで、一番配慮しているのはにおい。近隣に迷惑をかけないよう、鶏舎の清掃をはじめ衛生管理には特に気を配っているそう。

 

「船橋の魅力を市内外の方へ」まいぷれのご当地ギフトに期待すること

奈良さんご夫妻に地域情報サイト「まいぷれ」が作るカタログギフトに期待することについて伺ってみました。

 富士男さん「いろいろな場所でたまごを売っていますが、それだけでは魅力が伝わらないこともあります。『まいぷれのご当地ギフト』をきっかけに、実際に食べていただいて、美味しさを知っていただけたらうれしいです」

 育子さん「船橋には、海産物や農作物、畜産など美味しい魅力が詰まった街。駅前は開けていて、でもちょっと足をのばすと豊かな自然がある。本当にいいところだと思います。
今回『船橋市のカタログギフト』をきっかけにご縁をいただきましたが、今まで抱いていたギフトカタログのイメージとは違い、1枚のカードに養鶏園とたまごのことを裏表びっしり紹介していただいていて、事業者としてとてもうれしかったです。このギフトを通じて市内外の方に船橋の良さをもっと知ってもらえたらと思っています」

 たまごの話をすると止まらなくなるんです、と笑顔で話す育子さんと、穏やかな口調から誠実さがにじむ富士男さん。ご夫妻が手掛ける船橋産の新鮮たまごは、なんといっても卵かけごはんがおすすめです!

 

 奈良養鶏園のたまごを3種食べ比べ!「ふなばし地玉子3種セット」

奈良養鶏園さんの「ふなばし地玉子3種セット」は、記事内でご紹介した「奈良たまご」「アロウカナ」「船橋たまご」の3種類すべてが楽しめる商品です。ぜひ食べ比べてみてください。

 




この商品が選べるカタログギフト

掲載商品数や商品内容は季節や生産状況によって変更となる可能性があります
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