買い物帰りの地元の方や子どもたちが行き交う住宅街に、親子で営む地元に愛される洋菓子店「アトリエコクボ」があります。まいぷれのご当地ギフトにも出品している「定番焼き菓子10個セット」。「アトリエコクボ」の中でも特に人気の焼き菓子です。気軽に味わってもらえるように、親しみやすい味のものをお詰めしました。
まいぷれのご当地ギフトとは…
「ここにしかないこだわりの品を全国に届けたい」そんな想いから生まれたカタログギフト。他の地域では知られていないような魅力を厳選しました。地域情報サイトまいぷれ編集部が、余すことなく地域の魅力を詰め込んだ商品カードも特徴です。
オーナーである父・小窪邦義(こくぼくによし)さんは洋菓子業界に携わって30年以上。 アトリエコクボのパティシエである息子の小窪彬誠(こくぼのぶあき)さんは、10年以上パティシエとしてご活躍されています。
夢はありますか?と尋ねると、「洋菓子を楽しむことを当たり前にし、日常をより豊かにする文化をみなさんの中にもっと広めたい」をと口をそろえて話されました。
長い間お菓子と共に歩んできたお二人にお話を伺いました。
海外での経験を経て、「アトリエ」開業に携わった思い
「スイーツを日常的に楽しむ文化が日本にはあまりないな」と気づくきっかけとなったのは海外での経験でした。
邦義さんは海外での商品企画をはじめとして、業界の様々な分野で活躍。 彬誠さんは修行を経て船橋の名店で働いていた時、本場のお菓子文化に触れる機会がありました。
ヨーロッパでは、洋菓子を食べることが日常的であり、味だけでなく見た目もおしゃれでカッコいいと感じたそうです。
お菓子は食べる芸術品。お客さんたちは3時のおやつのような感覚で専門店の洋菓子を買い、老若男女が生活の一部として自然に楽しんでいます。
「日本でも、日常生活の中に洋菓子で豊かさを感じる光景を作っていきたいと思いました」 それが「目指しているところ」であると邦義さんは言います。
彬誠さんも「みなさんにはお祝い事の時だけでなく、もっと当たり前の日常の中で美味しい洋菓子を食べていただきたいと思っています。例えば、スーパーに寄って大福を買うような感覚で、洋菓子店にも気軽に立ち寄ってもらえるようにしたいです。」と話します。お二人の想いは一致していました。
海外での経験をした後、当初独立を目指して修行を積んでいた彬誠さんは、2020年地元船橋に「アトリエコクボ」をオープン。邦義さんは、彬誠さんと共にお菓子作りをするため、会社を退職し一緒にお店を始めることにしました。
オープンした時期はちょうど新型感染症が蔓延しており、海外勤務だった邦義さんはタッチの差で日本に帰ることができたのだそうです。そんな状況の中でも無事家族でお店を始められたのは、お二人の強い想いがあったからでしょう。
よりたくさんの人たちに、受け入れられる「作品」作りは細部にこだわって
アトリエコクボのお菓子に大切なものは「わかりやすい素材とわかりやすい見た目」。 人々にとって身近な存在であるために、素材を活かすお菓子作りをしています。
彬誠さんは洋菓子のおしゃれな見た目が好きなこともあり、かつては海外にあるような変わり種を作っていました。しかし「親しみやすいお菓子を作る」ことが地域の方へ受け入れてもらうことにつながるのではないかと感じ、柔軟にお菓子作りに取り入れていったそうです。
「例えばショートケーキなら苺の良さがしっかり出るように作ります。お客さんやスタッフの声を聴いてクラシカルな味の方が受け入れられやすいなと思い、変化させてきました。もちろん見た目にもこだわりたいので、シンプルな中にも可愛さ・おしゃれさが必要だと思っています。」
伝統的な製法にはこだわりがあります。卵を手割する、きちんと裏ごしをするなど、慣れている人にとっては簡略化出来る箇所も妥協はしません。工程をひとつひとつ端折らず丁寧に作ることで、味のクオリティを高めていきます。
地域に愛されるお店の空間
店舗運営の経験がある邦義さんは、「お菓子作りは芸術作品作りである」という考えのもと、店内の空間づくりにもこだわり抜きました。 お店のデザインは、美容室を設計する会社に依頼して居心地の良さを重要視されたそうです。一方で敷居が高くなりすぎないよう、ガラス張りにして店内や厨房を見えやすいようにしたり、店内の装飾も可愛らしくする工夫もしてきました。
ちょうど取材時には、お店の前を地元のおじいさんが通り、小窪さん達が手を振るというような一幕も。
アトリエコクボが地元の方に親しまれていることが伝わります。
地元の人たちとの交流
お客さんから要望を受けて、特注の洋菓子を作ることもよくあるのだそう。 「フルーツが苦手だけど誕生日にタルトが食べたい」というお客様に『生チョコレートのタルト』を作ったり、3人兄弟の子どもたちが描いてきた絵を誕生日ケーキにしたりと様々。
「洋菓子に親しんでもらいたい、と思いお菓子屋さんの中では珍しく電話でご相談も受けています。『特注のケーキをアトリエコクボの味で食べたい』と思ってもらえていることはとてもありがたいです。」
お店をやっていて印象的だった事を彬誠さんに聞いてみました。
「うちのお菓子を気に入ってくれた方が、遠方にプレゼントで送ってくれることもあります。遠くに住む方にも、うちのお菓子を食べたことがきっかけとなって、当たり前に洋菓子を食べるようになってくれたら嬉しいです」
一貫した想いがお菓子作りをはじめとした細部に現れ、人々に届いているのです。
カタログギフトへ期待すること
地元の方をはじめ、様々な方に洋菓子を楽しむことを当たり前にしてほしい、と話すお二人に、カタログギフトへ期待することについても聞いてみました。
「カタログギフトを通して『船橋にこんな洋菓子店があるんだ』と知ってほしいです。ぜひお気軽にお店にも来てほしい。もう、ふらっと立ち寄るくらいの感覚で」
「入ったら買わなきゃいけないのかな…と遠慮してしまうかもしれないですが、そんなことないです。うちでは特注のケーキを頼みたい、というようなことでも気軽に相談してもらいたい。いつでもウェルカムです」と笑顔を見せてくださいました。
とにかく洋菓子を食べる幸せを皆さんに知ってもらいたい、と力強く語られます。
確かな信念に裏打ちされたアトリエコクボが持つ洋菓子の世界観が、「おいしいお菓子から心の豊かさを得る文化」を運んできているのです。
子どもから大人までみんなで楽しめるパティシエ自慢の「定番焼き菓子10個セット」
マドレーヌ、フィナンシェ、パウンドケーキなどアトリエコクボ定番の味に加え、季節ものや新作を加えた10種セットです。
ほっと一息つきたい時、一日の終わりのご褒美に、気軽に食べられる優しい味わい。国産卵や洋菓子専用の小麦粉などを使い、丁寧に仕上げることで美味しさを追及した逸品です。可愛らしい缶も魅力的で、送った方の思い出にも残ります。個包装なので、ぜひ色んな方と焼き菓子を食べる幸せをシェアしてみてください。